- 建築業界に転職したい!
- 幅広く建築の勉強がしたい!
- 何の勉強から始めたらいいかわからない
- 建築士の勉強するにしても、学校通い直さないといけないし。。
他業界から転職して、建築業界で働きたいと志した人が最初にぶつかる壁だと思います。
すぐに専門学校へ通えたらいいのですが、時期的な問題や、お金の問題ですぐには通えないこともあるでしょう。
それでも取り合えず何でもいいから建築の勉強がしたい!
という方にオススメしたい資格があります。
インテリアコーディネーターです。
なぜインテリアコーディネーターの勉強がオススメなのか建築の仕事に絡ませて説明していこうと思います。
建築関係の勉強にはインテリアコーディネーター
インテリアコーディネーター資格試験とは
インテリアコーディネーターは、
「住まい手にとって快適な住空間を作るために
適切な提言・助言を行う当協会(公益社団法人 インテリア産業協会)が資格認定する
専門職です。」
(インテリアコーディネーターHP引用)
と書かれています。
要するに住まいに関しての知識全般を問われる資格試験となります。
部屋のインテリアの配置や、家具についての資格という印象の強いインテリアコーディネーターですが、実際はインテリアだけではなく、建築施行、カラーコーディネート、設備、仕事を進める過程など主題範囲が広範囲となっております。
つまりは建築分野も広範囲を占める試験です。
インテリアコーディネーター資格試験で問われる建築分野とは
先ほどしっかりと建築の分野も網羅した資格試験と書きました。もう少し深く掘り下げたいと思います。具体的には以下のような内容となります。
- 室内の部分の名称
- コンクリートの性質
- 建築関連法規関連
- 設計図の内容
- 木造建築の組み立て方法
- 建築物の構造・仕上げ
- 建築史
これらは建築実務で使える知識ばかりです。もちろん建築士試験でも問われる内容です。
このことからわかるようにインテリアコーディネーター資格試験はインテリア関係の試験であると思わせながら実際はほとんど建築の知識を問われる試験です。
建築事務所にて資格の知識が役に立ったこと
建築業界で働くという点に絞ってとなりますが、インテリアコーディネータの勉強するメリットとして以下のことが挙げられます。
- 建築には触れない生活を送っている限り知り得ない建築業界では当たり前な専門用語がわかる(代表例:建具)
- 住宅建築の打合せなど一般的なお客様との打ち合わせでの雑談の引き出しが増える
- 室内の設計をする際、家具の配置を安易に想像しながら設計ができる
- 初めて建築図面を見る時の苦手意識がそこまで大きくない
これらのことが最初からわかるのは大きなアドバンテージです。実務を理解する土台があるのとないとでは仕事に大きく影響を及ぼします。私自身インテリアコーディネーターの勉強をしていなかったら仕事の理解スピードが遅くなり、仕事の理解が格段に遅かったでしょう。
ではなぜ、インテリアコーディネーター資格試験の勉強が建築事務所での仕事に役に立つかといえば、それはインテリアコーディネーターの仕事の進め方と、建築家の仕事の進め方がそこまで大きく違わないからです。建物のハード的な部分を設計するのが建築家の仕事なら、建物内部のインテリアつまりソフト的な部分の設計はインテリアコーディネーターの仕事となります。
建築家としてお客様との打合せの際などに建築の話のみだけでなくインテリアについての話もすると、会話の幅が広がりお客様と打ち解けるのに手助けしてくれます。
インテリアは一般のお客様にとっては建築よりも余程身近なものであります。
インテリアコーディネーター資格試験とは別に見につける必要のある知識
建築業界へ入る前の勉強としてインテリアコーディネーター資格試験は最適であるという事は何度も書いてきましてが注意点もあります。それは建築法規の分野です。建築の実務に建築法規は絶対に欠かせません。しかしインテリアコーディネーター資格試験の出題範囲の建築法規ではかなり不十分です。そこについては自身で補填する必要がありますし、実際に実務で経験しないとわかり得ないこともたくさんあります。建築法規については先に実務に就いて現場で覚えていくという方法も必要でありあります。
まとめ
実際私はこの資格試験を受けてみて幅広い知識が必要なため、試験自体は非常に手こずりました。しかし終わってみればその知識の幅の広さが建築関係の仕事にあらゆる状況において役立ちました。
他業界から建築やインテリア業界を目指される方、または学生の方も一度受けてみてはいかがでしょうか。
試験対策についての記事を以下に載せておきます。
【インテリアコーディネーター1次試験】知識ゼロから独学1カ月で突破した方法