【準備編】建築未経験から建築事務所に就職する方法

僕は建築関係の知識ゼロで、いきなり転職活動を行い、建築事務所のアシスタントとして建築士としての道を切り開きました。
そこで、今回は私がどのようにして、転職活動を進めていったかを「準備編」と「実践編」に分けて書いていこうと思います。
未経験から建築業界を目指す方の参考になればと思います。

他業界から建築業界への転職

他業界から建築業界に転職されるとなると大きく2つの方法があると思います。

  1. 働きながら専門学校に通い、卒業してから(または建築士2級を取得してから)転職する
  2. 専門学校に行かずに転職する

働きながら専門学校に通い、卒業してから(または建築士2級を取得してから)転職する

建築系の専門学校に通うことは、卒業すると同時に建築士2級試験の受験資格を得ることになりますし、
一通りの建築知識や技術的な事も身に着けれますので、建築業界へ転職する正攻法だと思います。

専門学校に行かずに転職する

いきなり転職してしまうのもありです。(私はこちらです)
仕事を現場で覚えていく、その場で考えて身に着けていくタイプの方は、学校行く前に就職してしまう方が結果的に技術が身につくのが早いこともあります。

でも、やはり建築関係の知識ゼロで、いきなり転職活動をするのは、少し不安を感じるかもしれません。

そこで、今回は私がどのようにして、転職活動を進めていったかを「準備編」と「実践編」に分けて書いていこうと思います。

建築業界への就職活動〜準備編〜

志望動機を考える、書く

まず、転職して建築業界に入ろうと思う場合、一番最初に必要なものは志望動機です。
普通の就職活動でも当然大事ではありますが、転職活動の場合、なぜ職を変えてまで、この業界に入りたいか?と言うところが大事になります。
なので、前職及び今の職業の業務と絡めて志望動機説明する必要が出てきます。
内容については、特にこだわらなくて大丈夫です。
ご自身が今業務でやっていること、または前職の業務に、建築が好きな理由に落とし込んでいけばそれで十分です。
もちろん、この記事を読んでらっしゃる方々は皆さんそれなりの動機をお持ちだと思います。
そしたら、まずそれをしっかり文字に起こす事から始めて下さい。

私はこの動機を文字に起こす事が特に大事だと思っています。
それは自分がなぜ建築業界に入りたいかを、自分の考えを整理する事ができ、またそれは決意に繋がるからです。
おそらくすでに明確な転職への意思があれば、そこまで悩まなくても結構書けると思います。
またしっかりと書けるのであれば、あなたの転職活動はもう既に半分以上終わっていると言っても過言ではありません。

もし書けないとしても、心配しなくて大丈夫です。
建築関連の情報をたくさんインプットすれば、後々十分な志望理由が自ずと書けるようになります。(私も最初は漠然としか書けませんでした)

ではどのようにインプットするか。それは次章で紹介します。
簡単に言えば勉強、調査あるのみです。
志望動機をより肉付けするために、建築関係の情報を知識としてインプットすることで、より説得力のある志望動機を書くことができるようになります。

繰り返しになりますが、この志望動機をスラスラ書けるようでしたらもう準備としては終わっています。
なので、適当でもいいので、志望動を書くことから始めてください

重要ポイント

・建築業界に入るための志望動機を考えること
・その志望動機を書くこと
・志望動機を書くための情報をインプットすること

建築素人からでも始められる勉強

建築について、勉強し始めのころに一番最初に悩むことが「一体何を勉強したらいいのだろうか」というところだと思います。
大学や専門学校でするような学習を始めるには明らかに時間がないし、ましてや後々建築士を取得するなら専門学校にもう一度通わなくてはならない。
(建築士の受験資格として学歴要件があり、大学、専門学校で要件を満たす単位を取得する必要がある)

私が実際に行い、かつ転職でも使えた勉強についてご紹介します。

  1. 福祉住環境コーディネーター(2級)
  2. インテリアコーディネーター
  3. 建築雑誌や図書(ブルータス、建築知識など)

お分かりの通りだいたい資格頼みです(笑)
漠然と建築の勉強するよりも資格に合格するという明確な目標をもって勉強したほうが身に付きます
実際にこれらの勉強をしているというだけで、いざ面接のときは、少し印象変わります。

それでは細かく見ていきましょう。

福祉住環境コーディネーター(2級)

福祉住環境コーディネーター資格試験は「東京商工会議所」が主催する、福祉と建築に関する資格試験です。
私はまずこの資格の勉強しました。
仕事をしながらでも割と勉強しやすい資格試験です。

福祉住環境と名前にある通り、福祉と住環境(建築)の割合が1:2くらいの試験です。
この試験の勉強をすることで、建築だけでなく、福祉とかみ合わせて、建築を知ることができます。
内容的には福祉を考慮した家の寸法配置であったり、障害、病気と建築の関係性が知ることができるので、建築の中でも考えようによっては、
素人が知る知識より少し踏み込んだ内容になっているかもしれません。
しかし、いざ勉強してみわかりましたが、周りの建築物の見方が変わります。
また、試験自体も難しすぎることはないので、素人からでも取り掛かりやすいのがメリットです。

インテリアコーディネーター

インテリアコーディネーター資格試験は「公益社団法人インテリア産業協会」が主催する、インテリアと建築についての資格試験です。
割合的には、建築インテリア共に半分ずつ程の内容です。

こちらは1次試験である筆記と2次試験である製図及び論文構成された資格試験です。
学科では建築とインテリア関係の幅広い知識が問われます。
かなり広範囲です。

2次試験では実際にインテリアコーディネーターとして、お客様にどのようなプレゼンをするかという内容の試験です。
合格率はかなり低いです。
1次の合格率が30%といわれており、2次の合格率が60%(内30%は再受験)といわれております。
(※1次を通過すると2次が不合格でも、翌年より3年間は1次試験が免除される)
この確率だと初受験でインテリアコーディネーターを取れる方は全体のおよそ9%くらいです。
なのでインテリアコーディネーターは建築士2級試験よりも難しいと言われています。

私がインテリアコーディネーターの勉強を推す大きな理由は、問題が〇×問題でなく、選択型であるからです。

〇×問題であると問題集を解いていると、答えを覚えてその理屈の部分が頭に入ってきにくかったりします。
しかし、選択型であるインテリアコーディネーターでは、問題を解く際、他の選択肢についての知識も無いと解けません。
その問題にまつわる、他の選択肢の意味も全て把握する必要があります。

つまり山勘が通用しません。実際に勉強するのも大変です。

しかし、その勉強内容こそが、建築士の資格試験でかぶっている内容であったり、実際に建築事務所で使われている事柄であるなど、
覚えなくてはいけない単語がほとんどなので、結局後々必要になるからという理由でモチベーションを高く保ったまま勉強ができます。
なので、他業界から建築関係目指す人がインテリアコーディネーターを勉強するのは、だいぶメリットあると思います。

おススメの勉強方法としては、インテリアコーディネーターの勉強をしながら、いざ自分が建築事務所で働き始めたら、
こういうことを提案していくんだろなぁと想像しながら勉強を進めていくことです。
もちろんこれは私個人の感想ですが、結構勉強が楽しくなります。

建築雑誌(ブルータス、建築知識など)

雑誌に関しては何でもいいと思います。ご自身が興味のある内容であったらそれでいいと思います。
一つだけおススメの読み方があります。

それは、勉強し始めの頃に一度建築関係の記事を読んでください。
家の特集や建築基準法をわかりやすく解説したものでもなんでもかないません。
単語であったり人であったり、最初はわからない事のほうが多いと思います。
家の特集だと、家の写真だけ見ておしまいという事もあります。
でもそれで大丈夫です。いっぱい家の写真見ましょう。
そして、並行して先ほどの資格試験の勉強をしてください。
資格試験の勉強が一通り終わった、若しくは合格したころに、もう一度勉強し始めに読んでわからなかった書物に手を出してみてください。
恐らく意味がだいぶ分かるようになっている事を実感すると思います。

私も実感しました。
この実感があるからこそ、上で挙げた2つの資格試験の勉強を本当におすすめします。

これらのことをやっていると、恐らく前項の志望動機をより具体的に書くことができるようになっていると思います。

2019年1月追記
建築雑誌ですが建築素人からでも読みやすいのは、上で挙げている、カーサ ブルータスや建築知識ですが、
少し内容は実務寄りになって難しいですが、”新建築”、”商業建築”もおススメです。
名建築が載っているのはもちろんのこと、その図面であったり、どこが良いかのポイントが細かく説明されていて、それを読んでいるだけでも、
だいぶ勉強になりま
す。

まとめ

以上が準備編となります。

結局準備として行ったことは、

  • 志望動機を固める
  • 勉強する

これだけです。でもこれで十分です。

志望動機を固めることと、勉強することは相互に関係し合うので、勉強すればするほど志望動機は肉付けできますし、志望動機を固めれば固めるほど、
自分が分かっていない箇所が見えてきます。
なので、そのことを意識しながら、継続して行ってください。
すると、少しづつですが、ちょっとしたカフェに入るだけでも、天井や屋根の構造が気になったり、建物の部位の名称を頭の中で思い浮かべるようになります。
そして、こんな建物設計できるようになりたいなぁという風に思うようになります。


(カフェで見た洋小屋形状の小屋組)

最後になりますが、この準備も大変といえば大変です。
働きながらでしたら負荷が大きいです。
ですが1日1回少しでもいいので、以上のどれかを行ってください。
朝の通勤時間だけでも構いません。1日のルーティンワークに埋め込んでください
続けていると徐々に建築のことがわかるようになり、考えるのが楽しくなります。

以上、建築未経験から建築事務所に就職した方法~準備編~でした。

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