未経験から建築事務所で働くための準備

建築未経験から建築事務所で働く前に、習得しておきたいことについてご紹介します。

私自身建築未経験から事務所に入りましたので、実体験も含め、
お伝えできればと思っております。

習得推奨スキル

CAD操作

まずは何と言ってもCADの操作は建築業界、特に設計に関しては必要不可欠なスキルです。
これができないと話になりません。

CADとは平たく言えばパソコン上で図面を描く技術です。

それより、図面を読むことができる技術の方が重要なんじゃないの?

そう思いますよね。仕事を始めると嫌でも図面は半強制的に読めるようになるので、始めてからでも問題ないです。
それよりも、CADが使えないとそもそもできる仕事がほとんど無い状態から始めなくてはなりませんし、それができなければ、恐らく雇ってくれる事務所もほとんどありません。

でも、CAD操作は独学で覚えるとなると、ちょっとむずかしすぎるんじゃ。。。

そうです。けっこう難しいです。
でも、難しいのはとっかかりだけです。
なにせ、手描きで今までしていたことをパソコンでするだけなので、手描きでてきることは全てできます。ただ操作慣れればいいくらいの気持ちで大丈夫です。

  1. CADソフトは何でもいい
  2. CADソフトは何でもいいです。
    というのもCADソフトというのは数多くあります。
    しかし、図面を描くときの基本的な考え方や、操作方法は変わりませんので、
    とりあえず一つのソフトをある程度使えるようになりましょう。
    2Dと3Dがありますが、もちろん最小は2Dで大丈夫です。

    建築業界で結構使われているフリーCADソフトを以下に挙げておきます。

    JWCAD
    建築だけでなく、機械設計分野など、幅広く使われるCADフリーソフト。
    操作性が良く様々な人に愛用されている。
    Macは額用なので注意。

    DraftSight
    AutoCADで有名なCADソフトメーカーのダッソーシステムが無料版で提供しているソフト。

  3. ネット落ちている簡単な図面の模写
  4. 先ほどのソフトをパソコンにダウンロードしたら、次は具体的に何をするか。
    それは、落ちている簡単なCAD図面を模写するだけです。

    先に図面を描くルールとかを知る必要があるんじゃないの?

    そう思いますよね。
    しかし、図面を描くルールは実際の勤務で覚えていくくらいで大丈夫な程度のものなので、それよりも先にCADソフトに慣れるほうが大切です。

    ”図面 基礎”などで検索すれば結構簡単で練習用の図面がたくさん出てきますので、何個も模写してください。
    恐らく描き方などで分からないことがたくさん出てくるかと思いますが、調べれば大抵のことは載っていますので、すぐに調べましょう。

    模写しているときに意識することは、寸法の取り方です。

    ある程度図を描くことに慣れてきたらもちろん寸法も入力してみてください。
    最初は参考にしている図面のまま寸法をうつだけで大丈夫ですが、
    ”なぜこの寸法を表示する必要があるのだろう”と疑ってみてください。
    寸法は全てにしっかりと意味があります。きれい寸に法をうてるようになると、
    後々施工を任せる時に「この人はちゃんとしている人だ」と信用してもらいやすくなったりします。(もちろん施工図を描く時にも現場から信用されます。)

    ではきれいな寸法とは何ぞやという疑問ですが、平たく言えば、その寸法がどの位置を指しているかすぐにわかるような表現かつ、たくさん寸法をうっても図面はきれいに見えている状態を保つ事です。

    この感覚は少しセンス的な側面もあるので、たくさん図面を見て、直感的にきれいだと思った図面を良くまねることをお勧めします。

パーススケッチ


(パーススケッチの例)

パーススケッチを簡単に言うと、建物や部屋の中の絵を描くことです。
建築設計の仕事では、たびたび絵を描くシチュエーションが出てきます。

家を建てるお客様と打合せの際、ちょっとしたイメージを伝えるためにその場で絵を描いたり、
資料としてアイデアスケッチを載せることもあります。

これは、普段から建築についての絵を描くことで、
その技術は養われます。

建築のスキルというよりもデザインスキルが重要となるパーススケッチですが、
建築物の模写を行う際、建築の詳細部分についてよく見る必要があります。
これは建築物についての観察眼を向上させるというメリットもあります。

専門用語(おまけ)

専門用語は勤務しながらでも覚えるし、むしろ勤務しながらでないとはっきりと理解できないものが多いです。

しかし専門用語については、知っておけば知っておくほど、その恩恵は大きいです。
英単語のようなものです。

私はインテリアコーディネーターの勉強で覚えましたが、アプローチ方法は沢山あります。

オススメの本を以下に載せておきます。

  1. 世界で一番やさしい木造住宅
  2. この本は主に木造住宅について書かれていますが、そもそも家とはどういうものか詳しく解説してくれています。
    家の成り立ち、施工方法、家屋の部位について、設備、庭についてなど、我々にとって身近な”家”と通して、建築物について幅広くわかるようになります。

  3. 建築知識(建築雑誌)
  4. この雑誌は数ある建築雑誌の中でメジャーなものの一つです。
    内容は専門的な事はもちろん、それを建築専門でない一般の方が読んでもわかりやすいです。

  5. 住まいの解剖図鑑
  6. 冒頭に筆者が、これから家を買う人は本当に役に立ちますと書いていますが、本当にそう思えるくらい丁寧で分かりやすいです。
    人の生活に必要な寸法について、詳しく書かれています。

  7. 新米建築士の教科書
  8. タイトル通りです。建築事務所で働き始める際の心構え的なものが書かれています。
    これを読んでから建築事務所で働き始めると、とっかかりやすいと思います。

職業訓練校の活用

今現在働いてらっしゃる方で、建築設計事務所への転職を考えてらっしゃる方は、職業訓練校を活用するのもいいかもしれません。

職業訓練校は主にハローワークや、企業が主催している学校で、いわば、会社を辞め、再就職するまでの繋ぎとして設けられた学校です。

この職業訓練校を活用する最大のメリットは、勉強しながらお金がもらえることです。

月15万円程度もらえます。
贅沢はできませんが、生活費としては十分です。

この職業訓練校では建築の基礎から、CAD操作まで全て教えてもらえます。

しかし、注意しなくてはならないのが、職業訓練校を卒業しても、建築士2級の受験資格を得ることはできません。

そこから、別に受験資格を習得できる専門学校か、大学へ通うか、7年間実務経験を積む必要があります。

専門学校(夜間制)の活用

実際、他業界から建築設計へ転職される方で1番多いパターンだと思います。
専門学校へ通う時間余裕があるのであれば、1番確実な方法だと思います。

この方法の注意点は、もし近くに専門学校が無い場合、通信教育も選択肢に入りますが、通信教育の場合も、大抵の学校ではスクーリングを要求されます。

これらを踏まえて、専門学校へ通うのは、
①通える範囲に専門学校があるか
②専門学校へ通う時間を確保することができるか
ということがキーになります。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

実際私は今建築意匠設計事務所で勤務していますが、建築に関しては独学で、学校には通ってません。

また、就職活動も実績なしで挑みましたが、
私の場合、インテリアコーディネーター試験のおかげで、少しだけ建築のことがわかり、CADが使えたので、建築に対する熱意を伝えたところ、雇ってもらえました。

実際働き始めて、CADの操作ができることと、専門用語が少しわかること助けられることは多く、また私はパースが描けないので、それについては苦労することや、「パースかけたらどれだけ良いか」と思う事が多々あります。

なので、これらができれば、建築業界で働くためのスタートラインには十分たっていることになるとおもいます。

建築士

Posted by yoneyonekun