スタイロフォームを用いた模型製作のコツ

建築模型作りでは欠かせない素材であるのがスタイロフォーム(通称スタイロ)。
ヒートカッターを用いて様々な形に形成できるので、ビルの模型や家の模型、
または広場全体などを形作るのに使います。

しかし慣れるまでは、ヒートカッターで切るのすらままならないですよね。

今回は、スタイロでの模型作りについて、書いていこう思います。

スタイロフでの形づくり

スタイロとは

まず、こちらがスタイロです。

イメージとしてはきめの細かい発泡スチロールです。
色は青色や肌色などがあり、建築画材が売っているところには大抵おいています。
またこのスタイロは高い断熱性能を持ち合わせており、
家屋の断熱材としても使われている優れものです。

そしてこちらが、このスタイロを形成するのに用いるヒートカッターです。

ニクロム線が張られており、これに熱を送り、その熱でスタイロを溶かしながら切ります。

ダイヤルを回して、ニクロム線の熱量を調節できます。

この熱量の調節がうまくいかないと、スタイロが溶けすぎたり、断面の形が汚くなったりします。
そのようになってしまった時の対処法は後程説明します。

スタイロで作れる形

スタイロは一般的に直線の形成を得意とします。
直角などの角の形成も得意です。

反対にスタイロで作りにくい形は円や曲線です。
作れないことは無いですが、結構練習が必要になると思います。

ヒートカッターでスタイロを切る時のコツ

ヒートカッターを用いて形を形成する際に、

  • スタイロが溶けすぎてしまう
  • 余分な個所がある
  • 不自然な段ができる
  • などの問題があります。

もちろんヒートカッターの操作にかなり慣れてくると、そのような問題も少なくなってきますが、
初めのうちは問題だらけです。

なのでコツを紹介したいと思います。

  1. ヒートカッターの温度
  2. 当然ですがヒートカッターの温度調節はかなり重要です。
    では、”何を指標に温度調節を行えばよいか”というところですが、切る箇所について以下の点に注意してください。

    ・厚さ
    ・高さ

    それぞれが小さい場合にヒートカッターの温度が高ければ、絶対に溶けすぎてしまいます
    逆に”厚さ”、”高さ”が大きいときにヒートカッターの温度が小さいと、波型の縞模様ができてしまいます。

    また、少し余談ですが、”外気温”や”湿度”の影響がありますの違いでスタイロの切れやすさも変わってきます。

    なので、欲しい形の形状に合わせて、最適なヒートカッターの温度を確かめるために、
    対象を切る前に、似たような形のスタイロを用いて試しに切ってみることが重要です。

  3. 切る速さ
  4. ヒートカッターの温度に合わせて、スタイロを送るスピードを変える必要があります。
    ヒートカッターの温度が低い状態でむやみにスタイロを送るスピードを速くしてしてしまうと、波型の縞模様が切断面にできてしまいます。
    また、逆にヒートカッターの温度を高くした状態で、ゆっくりスタイロを送ると、スタイロが溶けすぎてしまい、
    切断面がデコボコになります。

    なので、こちらも先に試しに切ってみて、切るスピードを確認する必要があります。
    温度と速さはどちらも意識する必要があります。
    何度か切っていると、スタイロの形状にあわせて大体どのような温度でどれくらいの速さで切ればよいかわかってきます。
    逆にうまく切れない場合は、色々な速さを試してみることをおススメします。

    一つコツがあります。
    スタイロにヒートカッターを入れ始める瞬間は、少しだけ速くします
    ヒートカッターの熱はスタイロの切り始めが一番熱いです。
    なので、切り始めをゆっくりしていしまうと、その箇所だけスタイロが溶けすぎてしまいます。
    なので、切り始めの一瞬はスッとカッターを入れて、そのあと適切な速さに変えるようにしましょう。
    そうすれば、断面にむらなくきれいに切れます。

ヤスリで形状修正

スタイロでの形成失敗におけるリカバリーの一つにヤスリ掛け>があります。
もちろん紙ヤスリです。

粗削りするものと、表面仕上げ用の2種類用いることをおススメします。
表面仕上げ用は400番台以上目の細かい紙ヤスリを用いればきれいに仕上がります。
粗削り用はそれ以下でしたら大丈夫です。私は150番の紙ヤスリを使っています。
紙ヤスリのまま形状修正するのはさすがに難しいので、私は紙ヤスリを適当な大きさに切って、
発泡スチロールに張り付けて使っています。
こうすればだいぶ使いやすくなります。

コツはヤスリの端で削らず面で削る事です。
意外と削ることに夢中になっていると、知らず知らずのうちにヤスリの端の部分で、スタイロに切れ込みのような溝が入っていることがあります。

例えば、ヒートカッターでの形成ミスで、以下のようにスタイロにデコボコができてしまいました。

これをヤスリを用いるだけで結構きれいになります。

このようにヒートカッターでスタイロを形成した後からヤスリで形状修正できるので、
あらかじめ複雑な形状などは、余りを残してヒートカッターで切り、
ヤスリで仕上げるのも一つの手段です。

まとめ

いかがでしたか。
今回はスタイロでの模型製作について書きました。

模型作りは正直結構慣れの要素も多い作業だと思います。
スタイロも最初は全く慣れず、結構無駄にしましたが、スタイロの形と切る速さを意識していると、
1メートルくらいの塊をバラバラにしたころには、大分うまく切れるようになっていました。

なので、めげずに上達を目指して頑張ってください。

建築士

Posted by yoneyonekun